3つのアスベスト分析方法

アスベストは、天然できた鉱物繊維です。極めて細い繊維で熱・摩擦・酸・アルカリにも強い上、丈夫で変化しにくいという特性があることから、昔の建物では建材としてよく使われていた素材になります。しかし、アスベストは肺がんや中皮腫を発症する発がん性が問題となり、現在では使用できないようになっています。昔の建物などを解体、建て替えなどをする際には、このアスベストが問題になるため、事前に調査することが求められます。

そんなアスベストは、あるかどうかを調べる定性と、具体的な含有率を測定する定量の二種類があります。定性は管理する物件の価値を知りたい時に行うことが向いていて、定量はどれぐらい含有が認められたときに含有率を判定することが必要なため行います。種類も調査することができ、分析方法によってメリット・デメリットが違います。1法は国際規格に準拠した方法で、実体顕微鏡と偏光分散顕微鏡を使って判定を行います。

判定までの時間が少なく高価な機械を必要としないのがメリットが、判定には高度な熟練者が必要で、熟練度で判定が変わる可能性があるというのがデメリットです。2法は建材試料を粉状にして、試料をX線回析装置で測りアスベストの回折角があるかを分析します。その後、位相差分顕微鏡で判定するという方法です。X線と顕微鏡を使うため熟練者が必要ないのがメリットで、判定に時間がかかり高価な機械が必要なのがデメリットになっています。

他にも、3法としてX線回析装置で定量するという分析方法もあります。

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