義務化されたアスベスト調査について

令和四年からアスベスト調査は義務化されることになりました。これを怠ってしまうと、罰則規定などもあり必ず実施しなければならないのです。これは今後高度成長期に建設されたビルや操業施設、マンションの解体工事が進むことが背景にあります。高度成長期は労働環境安全衛生法や大気汚染防止法などもあいまいなものが多く、順守されては来ませんでした。

その為石綿など人に害を及ぼす素材の建材などもたくさん使って建設を繰り返してきたのです。解体が進む中で再びアスベストの危険性に注目が集まるようになりました。アスベストは一度吸いこむと十年や五十年の長い潜伏期間を経てから中皮腫や肺がんが発症します。こうした健康被害で多くの人が悲しまないようにも、調査や分析は徹底して行わなければなりません。

今後ますます調査のニーズは高まることが予想され、検査業者はより簡単に確実な手法で行う世になって居ます。検体を少し採取して、袋に入れて郵送すればそれだけで調査してくれるように成って居るのです。しかも定量や定性等を顕微鏡やＸ線で高精度に検査してくれます。こうした検査でアスベストの有無や定量が分かると、解体における粉塵の飛沫対策も徹底して行えるようにもなるのです。

より調査を徹底させたければ、目視検査や非破壊検査など実地で行う検査をしてもらうことも可能です。報告書も非常に迅速に郵送されるようになっており、速い業者では一週間から二週間程度で報告書を受け取れます。