アスベスト調査の分析方法とその意味

現在は使用を禁止されているアスベストですが、過去に使われていた経緯があることから解体や改修するときは含まれているかどうかを調査し報告する義務があります。重大な健康被害をもたらすことがわかっているため、アスベストが含まれている建築物の解体や改修をするには適切な処置が必要です。アスベストが含まれているかどうかを判断するにはまず設計図や工法からその可能性を探りますが、どこに使用されているのか分からない場合は、調査員が現場に出向いて目視で確認します。その際、怪しいけれども判断できない場合は部材を持ち帰って分析します。

分析方法には種類があり定性分析と定量分析があります。定性は実際に含まれているかどうかを判断するためのもので、持ち帰った部材を試料に浸し、特別な光を当ててその屈折角度で判断します。人が顕微鏡で覗いて判断するため高度なスキルと熟練の技術が必要になります。この結果で、含まれていると判断されたら次は定量分析にかけます。

定量はどれだけの量を含んでいるかを判断するための解析で、先ほど用いた部材にX線を照射して反射するデータによってどのくらいの割合で含まれているかを調べます。これらの検査は、アスベストを除去するための工事をどの程度の規模・慎重さでおこなえば良いかを判断するために重要なものです。また同時にアスベストが含まれていないことを判断するためにも重要な検査です。費用の目安ですが1検体あたり3万から6万円と幅があります。

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