アスベストの詳しい分析が必要な場合には

昭和の頃に建てられたビルや住宅などにはアスベストが使われている可能性があります。アスベストは耐火性や耐摩耗性、耐久性や気密性などが優れた物質で価格も安いのが特徴です。耐火建築物や断熱材、吸音材の他に電気製品や自動車部品など様々な用途に使われています。古いビルや住宅などには現在もアスベストが残っている場合があり、分析を行うのであればプロに相談しなければなりません。

細かな粉塵を吸引すると数十年を経てから石綿肺や悪性中皮腫、肺がんなどの症状が現れる可能性があるので注意が必要です。古い建物などに使われているこの物質の分析を行う場合は、絶対に外部に飛散したり所有者やスタッフが吸引したりするのを防がなければなりません。養生を徹底して飛散や吸引を防いだ上で作業を行う必要があります。適切に養生を施すには専門的な知識や経験が求められます。

的確な分析を行うには機材も必要になるので、作業を自分で行うのではなくプロに相談してください。石綿肺の潜伏期間は15年から20年、悪性中皮腫の潜伏期間は20年から50年ほどとされています。肺が線維化するのが石綿肺の特徴で、ばく露を止めたとしても症状が進行することがあります。肺がんはばく露量が多いほど発症率が高くなる傾向はあり、発症までの一般的な期間は15年から40年ほどです。

これらはいずれも命に関わる病気ですが発症までに長い時間がかかります。古い建物などに使われているアスベストは一見すると安全なように思われますが、非常に危険なので油断せずプロに分析を依頼することが大切です。

関連記事

コメントする

Hey, so you decided to leave a comment! That's great. Just fill in the required fields and hit submit. Note that your comment will need to be reviewed before its published.