アスベストが含まれる主な建材と検査の必要性

建物の建て替えや解体をおこなう際には、建材の中にアスベストが含まれていないかを検査する必要が生じます。なんとなく人体に害がありそうというイメージを持っている人も少なくないでしょうが、アスベストというのは天然鉱石からできた繊維のことで、別名「石綿」とも呼ばれます。柔らかくて加工しやすく、耐火・断熱・防音性などに優れているため、かつては多くの建材などに使用されてきました。含まれている建材はおもに4種類あり、まずは吹付けの際に使われるもので、例えば石綿含有ロックウールはロックウールの中にセメントなどと共に入っているものです。

次が保温材として使用されるもので、配管やボイラーなどの設備の際に材料の中に入っています。さらに、成形板などに用いられる床用ビニルタイル、天井に用いるロックウール吸音板・スレート波板。そして最後が、外壁・内壁に使われる下地調整材や仕上げ用塗材になります。これはおもに塗布時のダレ防止や塗膜がひび割れたりするのを防ぐ目的で使われますが、2022年時点では、含有しているものは製造販売されていません。

こうして含んでいる建材を上げてみると聞き慣れないものも多く、また、すぐにアスベスト検査をする必要がない建材もあるのですが、懸念されるのが施工から長年経っているものです。老朽化すると飛散する可能性の高い建材があるのが現実で、そのためできるだけ早めに検査をすることが求められます。もちろん検査費用はかかりますが、小さい粒子は特に飛散しやすく潜伏期間も長いと言われていますので、健康被害を考えれば対策は必須だと言えるでしょう。

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